【黒字家計のその先へ】現金6ヶ月分の生活防衛資金を確保する理由と社会保険との上手な付き合い方

家計管理
ごん太
ごん太

こんにちは、FP3級を取得し、夫婦でフルタイム共働きをしながら

育児と家計管理に励んでいるごん太です!

日々の家計を整えて黒字家計を実現できるようになると、
次に意識すべきは「万が一」に備えた準備

特に、収入が一時的に途絶えてしまうリスクに対して、
私たちができる備えが生活防衛資金の確保です。

本記事では、生活防衛資金として「現金6ヶ月分を保有することの重要性」と、いざという時に頼れる「社会保険制度」について、家庭目線でわかりやすく解説していきます。


◆ なぜ、生活防衛資金が必要なのか?

毎月の支出を抑え、黒字化を達成できるようになっても、「予期せぬ出費」「収入の停止」によって家計が一気に苦しくなるリスクは残っています。

例えば、こんな場面に思い当たることはありませんか?

  • 会社の経営が傾き、突然のリストラや休業命令
  • 家族の急な病気や事故で、しばらく働けない状況に
  • 天災(地震・台風)などによるライフラインの停止

そんな時、日々の生活を守る「クッション」として必要なのが生活防衛資金です。

目安は「生活費の6ヶ月分」

よく言われるのが、「最低3ヶ月、できれば6ヶ月分の生活費を現金で確保しておこう」という考え方です。

仮に1ヶ月の生活費が25万円だとすると、150万円を目安に備える必要があります。この金額が確保されていれば、急に収入が絶たれても冷静に次の道を探す余裕が生まれます。

生活防衛資金は、「将来の投資」や「浪費」のためのお金ではなく、生きるための保険です。


◆ 生活防衛資金をどう貯める?〜我が家の実践例〜

① 生活費の見える化からスタート

まずは「我が家の1ヶ月の生活費」を正確に把握するところからスタート。

マネーフォワードなどの家計簿アプリを活用すれば、毎月の支出が一目瞭然になります。

② 毎月の黒字を防衛資金へスライド

日常的に黒字化していれば、月々1〜5万円ずつ生活防衛資金として貯金できます。

大きな支出を避け、余剰金を優先的に貯金用口座に移しています。

③ ボーナスは生活防衛資金へ

我が家では、ボーナスのうち少なくとも半分を生活防衛資金に充てています。

短期的に目標額に近づくためには、こうした臨時収入の活用がとても効果的です。

④ 他の目的と分けて管理

貯蓄用口座とは別に、生活防衛資金専用の口座を設け、「これは絶対に使わない」とルールを設けています。


◆ 社会保険があっても、現金は必要なの?

「サラリーマンだから、社会保険があるから大丈夫」という声もよく聞きます。しかし、実際には現金での備えも並行して必要です。なぜなら…

  • 支給されるまでにタイムラグがある
  • 収入の全額を補償するわけではない
  • 条件を満たさないと給付対象外になることも

健康保険の「傷病手当金」

病気やケガで会社を休んだ場合、給与の約3分の2相当の「傷病手当金」が支給されます。最長で1年6ヶ月間の補償があり、心強い制度ですが、手続きを行っても支給まで数週間以上かかることもあります。

雇用保険の「失業給付(基本手当)」

会社都合の退職であれば、退職後すぐにハローワークで申請することで、失業給付が受け取れます。ただし、支給されるまで「待期期間+給付制限」があり、実際にお金を受け取れるまでに時間がかかることも。

また、正当な理由のない自己都合退職では3ヶ月の給付制限がかかるため、この間の生活費を自力で補填する必要があります。


◆ 社会保険制度は「助け」だけど「完全ではない」

社会保険制度は非常に優れた制度ですが、「万能」ではありません。

・傷病手当金は、給与の全額ではなく3分の2しか補償されない
・失業給付も、年齢や勤続年数で支給額が変動する
そもそも支給の対象外になるケースもある

こうした制度の「穴」を埋めてくれるのが生活防衛資金というわけです。

社会保険+生活防衛資金=最強の安心セット

社会保険の支給開始までの生活費、自己負担が発生する医療費、家賃やローンの支払い…
これらを現金でまかなえる体制が整っていれば、緊急事態でも慌てずに済みます。


◆ 生活防衛資金は、投資よりも優先

「生活防衛資金を確保した後に投資を始める」——これはFPとして最も大事にしている順番です。

生活費の6ヶ月分を備えるまでは、投資に回すよりも現金確保が優先です。投資資金は元本割れのリスクもありますが、生活防衛資金は生活そのものを守るセーフティネットです。


◆ 最後に:安心の土台をつくることが家計管理のゴール

我が家では、毎月の支出をコントロールし、収入の把握と支出の最適化を経て、ようやく「生活防衛資金の確保」というステージに来ました。

いくら節約をしても、収入が止まってしまえば生活は立ち行きません。逆に、収入が途絶えても半年間安心して暮らせる状態をつくれたら、家計へのストレスはぐっと減ります。

そして、生活防衛資金が確保できたその先には、資産形成や教育資金、老後資金など、さらに前向きな家計設計が待っています。

不安のない家計を作るために、今すぐできること。それは「現金を貯めること」です。

一緒に、安心の土台をつくっていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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